無線電信は、電波を断続することで符号を送ります。いわゆるモールス信号です。無線電信は、信号があるかないかがわかれば通信できるので音声による通信より、はるかに弱い電波でも交信可能です。ただし現在はコンピュータが信号を解析するデジタルモードも普通に使われていて、これだと電信よりも、さらにはるかに弱い電波でも交信が可能です。
電信は、たとえば、”A”は、”・-”、”B”は、”-・・・”、”C”は、”-・-・”ですが、普通には1分間に、90文字から120文字、早い人は200文字ぐらい送るので、一個の文字が送られる時間は、1秒以下です。ただしむやみに速く送っても自分が取れなくてはしようがないので、自分がとれる速度で送るか、相手が遅い場合は遅いほうに合わせるのがエチケットです。遠い昔は、下の写真の右にあるような縦ぶれ式の電鍵を手首の力で、こつこつと上下に振っていました。今はパソコンのキーボードから文字を入力するものもありますが、左側にある左右に接点があるパドル(マニュピレータなどとも言います。)で、片方に振ると短点が、反対方向に振ると長点が連続で送出されるエレクトリックキーヤーを使って手動で電文を送る人がまだ多いと思います。
受信のほうも、人間が音を聞いて頭で変換するのが原点ですが、もちろんパソコンやマイコンで解読して画面に出す方法もあります。
ボケ防止としては、手動で符号を送って、自分の脳で送られてくる電文を読み取るのが良いです。自己鍛錬として、やって行きたいことです。たぶん、そういう意欲が失われたときには、認知症ということだと思います。
1符号を送る時間が、1秒未満なので、ひとつの短点または長点の時間は、さらにその数分の1です。昔は電信局の女性通信員が縦ぶれ式で電文を送っていたわけで、訓練しだいで人間は、すばらしい能力を発揮できるものです。わたしも昔は縦ぶれで、1分間100文字ぐらいは平気で送っていました。今はエレクトリックキーヤーを使っていますが、電文の送信ミスが増えてきたと感じます。使う電鍵をひとつに固定して、訓練をやりなおそうと、手持ちの電鍵をいくつかとりだして考えていました。ついでに電鍵の接点の掃除などの整備もしました。自分に合った道具は大事にしたいです。
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