2019年2月28日の今日は雨です。まだ寒くなる可能性はありますが今年の冬は短かったです。
自宅の古民家の周りは、ほっておくと雑草が茂ってとんでもないことになります。草刈りをするのですが、人間は年とともに弱ってくるので、いつまでもできるわけではありません。なるべく労力をかけず見た目を良く保つ方法を模索してきました。木があると地面への日照がさえぎられるので雑草の繁殖はある程度抑えられます。このあたりは木の苗を植えてもイノシシが掘り起こしたりウサギやシカがかじったりでなかなか育ちません。匂いのするユーカリの木だったらどうだろうというので、移住前の数年間アパートのベランダで種から育てたユーカリなどの苗を耕作してない水田の土手などに植えていましたが、この地の夏の高温多湿と冬の寒さに耐えられる樹木の種類は多くないことを知りました。
この柳葉ユーカリは、記録を調べると2015年の秋に発芽したもののようです。ここで3回目の冬です。何百と蒔いた種で残っている数少ない一本です。根が浅いようで台風が来るごとに倒れるので太い支柱を立てています。
日本で普通に売られているユーカリのグロブルスとかカマルドレンシスなど種からたくさん苗をつくって植えてみました。コルダータ、ロブスタ、ビミナリスなどもだめでした。たいてい冬の寒さに耐えられず枯れてしまい春になっても、もう芽が吹かないというケースが多かったです。グロブルスなどは、秋に蒔いて、その冬は霜のかからないところに置いて翌年地植えにすると秋までに人の背丈より大きくなりますが、次の冬が越せなく枯れてしまいました。霜よけなどして対策してやれば、徐々に耐寒性があがったのかもしれません。近くに苗で購入したグニーが4m近くまで成長していましたが昨夏枯れてしまいました。
カシミール糸杉。この種類も、なんとか越冬できるようです。
リコシキロンゼリアというユーカリだったと思います。2017年春に蒔いて、その年の夏に地植えにしました。翌2018年1月、2月の連日最低気温がマイナス10℃を下回るころに一度枯れてしまったかに見えましたが、また下の方から芽を吹いて2019年の今もなんとか生きています。地面に穴があいていますが、イノシシが崩した土手を水がさらに削って、こんなふうに崩れていってしまいます。
ツキヌキユーカリ。この種類は耐寒性が高いようです。何度も種まきしましたが、発芽率が低いのとマンションのベランダのような高温多湿のところでは苗のうちに枯れてしまいやすいです。さらに地植えしたうちの数本は草刈りを人に頼んだら切られてしまいました。成長はとても遅いようです。
苗をたくさん作りたいのですが、日本ではなかなか売っていません。最近は輸入も規制が厳しく入手困難です。ことしは挿し木で増やせないか試す予定です。
藪影に植えたローズマリー。無くなったかと思ったら、しぶとく生きています。やせた土地で、さらに日陰だからなのか、成長は遅いです。雨に当たりやすいところに植えたのは無くなってしまいました。これとランタナなどは、ラスベガス郊外とかの砂漠みたいな道端にいっぱい茂っていたりします。
ミントが茂ったところに分け入ると、すごく良い香りにつつまれますが、イノシシは避けて通るらしいです。ミントの種は、ものすごく細かくて、なかなか芽が出てきませんが、苗をつくってイノシシ除けにならないか試しています。花壇に植えると地下茎で無限に増えて制御不能になるので地植えは避けたほうが良いなどと書いたサイトをよく見ますが、雑草の方がはるかに強いです。もう耕作しない田んぼの土手に植えても雑草と一進一退の攻防になってなかなか茂りません。でも、この種類は耐寒性があるようで、冬でも少し残っています。将来に期待です。セイタカアワダチソウのように種が飛んで無限に増えることは無いようです。
草刈りがたいへんなので、除草剤を撒こうかと一時真剣に考えていましたが、やっぱり薬は良くないし、永遠に撒き続けるわけにもいかないので、うまく植物を利用すべきと思いました。各種グランドカバー植物を試してみようと思います。