プリセット式アンテナチューナー予備実験(20200306)

全長約150mのループアンテナにAH-4で給電していますが、仕様範囲外の1.8/1.9MHzでは同調が取れない長さがあります。現在の長さでは、1.8は使えません。160mのFT8でDXと交信するには、送信受信でバンドを変える必要あります。
1.8/1.9/3.5/3.8/7/10ぐらいで使えて、リレーでLCを切り替えるプリセットチューナーを作れないかと考えていますが、まずバラックでアンテナの入力インピーダンスを50オームにできるか実験しました。ちょうどCQ誌の3月号がチューナーの特集でした。

いちばん簡単なL型で、試しました。

ミノムシクリップで、Lの全長を調整、さらにCを前か後に付けるかもクリップで変更できるようにしました。入力側にインピーダンスメーターをつなげています。回路なしだと約2MHzの倍数周波数に50オーム?の純抵抗に近くなるところがあります。Lを入れると、これが下がっていきますが、1.8/1.9/3.5/3.8/7MHzではCを調整したり前後に付け替えても、変化が非常にブロードで、とらえどころがない状態です。10/14MHzぐらいになると変化が少し捕まえやすくなりますが、この手動式インピーダンスメーターで追い込むのは難しそうでした。あるいは対称型のループアンテナには、L型は向かないかもしれません。
比較対象として市販のチューナーをつないでみました。これは、T型の回路になっています。

これだと、7/10/14MHzあたりは変化が良く分かりますが、1.8/1.9/3.5/3.8MHzでは、やっぱり変化がブロードでとらえどころがない状態です。オートチューナーは、よく働いているものです。
現在のAH-4付きで、7/10MHzは、verticalよりLoopのほうが、DXには飛んでいます。いそいでプリセットチューナーを作る必要はありませんが、すこしずつ研究?を進めようと思います。

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