ヨウムの国際希少野生動植物種登録(20210902)

ヨウムは、以前からワシントン条約で規制されている絶滅危惧種に指定されていました。絶滅危惧種にはクラス分けがあって、うちの子を入手したころは、Ⅱ類で商業目的の国際取引が条件付きで可能でしたが、平成29年(2017年)1月2日よりⅠ類に格上げされて国際取引が禁止されました。日本国内にも、種の保存法というのがあって、厳しい規制の対象になりました。ただし、以前から飼っている場合などは飼い続けるのは問題ありませんが、他人に譲ったり売る場合には登録票がないと罰せられる可能性があります。うちの子は、まだ10代で平均寿命が50歳というので、たぶん自分より長生きします。資料等がそろっていて、かつ気力があるうちに登録しておかないと、路頭に迷ったり、違法に輸入されたとされて殺処分になったりしかねません。
調べてみると、JWRC 自然環境研究センター というところで、登録を扱っていたので、依頼しました。
けっこう、面倒です。まず、センターへ電話して、訳を説明します。すると、不備の書類が多いので、事前チェックとして申請書の一部を作ってFAXで送るよう言われます。メールでは不可だそうです。すると、先方でチェックし、電話で修正点などの指示が来ます。その後、動物の写真などを添付した原本を郵送します。書類が到着し、審査が完了すると、電話連絡があり、手数料(5千円)を振り込むよう言われます。手数料を振り込んで、一週間ほどすると、登録票が普通郵便で送られてきました。この間、約一か月でした。

種の保存法で登録が必要なのは、絶滅危惧種の生体だけでなく、ハンドバックやはく製などの加工品にも必要だそうで、書き方見本のなかに、トラの剥製などもありました。
自然環境研究センターというのは、一般財団法人で、自然環境保全のためのプロ集団だそうです。職員には博士など専門家がそろっているようです。実際にどうかはわかりませんが、大学で生物学などを研究した人などには、良い職場なのでしょうか。

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