—以下は、素人がこうやって見たという備忘録です。プロの方には笑われるかもしれません。—
現在は還暦過ぎですが、30から50歳代のころフルートをやっていたことがあります。やっていたと言っても、なんとか音を出せる程度で人様に聞いてもらえるレベルではありませんでした。さいきん思い出してまたやってみようかと楽器を引っ張り出しました。
入門書をみながらやり直しているのですが、音が出ないのは技量の問題か楽器の問題かという疑問が湧いてきました。Webを検索すると、フルートを調整に出すと数万円からの費用が掛かるようです。(実際やってみて、たいへんなことなので、それはしかたなかろうとは思います。)自分ではやるべきではないと書いたサイトが多いですが、自分でやってしまったというWebページも散見できます。Amazonでリペアパーツを検索すると、ほとんどが中国製ですがいろいろ出品されています。自分は、フルートは練習用1本とヤマハの中古品2本持っています。ぜんぶここ20年間使っていません。一番高価なヤマハのYFL711は吹いてみると、調整などはしていませんが、まだそれなりに音がでます。演奏できないのは本人の技量の問題です。もう一本のヤマハのYFL311は、すこし音が出にくいです。いわゆるドツボにはまるとも知らず、これを試しに調整してみることにしました。
フルートは、3本の管をつなげて使います。キーがたくさんついているのは、主管部で、実は最初この部分の頭管部に近いところのタンポをいくつか適当に交換して、音がまったくでなくなりました。トーンホールから空気が漏れている状態でした。スキマができないようにタンポの下に調整紙を敷いて、とりあえず音は出るようになりましたが、もうすこし慎重に記録しながらやろうと思って、足管部の方から進めることにしました。
足管部には、3つのトーンホールがあります。
D#は通常閉じていて、C#とLowCは通常開いています。
メカを分解して、タンポを交換しました。
組み立てて吹いてみると、低音のレ以下が鳴りません。足管部に関係している音は低い音が多いです。実は足管部をつなげなくても、あるいは右手小指でD#のホールをひらいた状態では、低音のミと、その上の音は周波数がずれているかもしれませんがそれなりに鳴ります。低音のレでは主管部のすべてのホールが閉じて、かつ右手小指を離してD#のホールも閉じた状態になります。ここで、右小指でD#を強引に押し付けてみると、レの音が出ました。さらにその下のド#とドはまったく鳴りませんでした。
D#とLowCのホールにガムテープで蓋をして試してみると、かすかながらドが鳴るということは、空気がもれているということだと思われます。
長いLEDランプを調達して管に挿入してみました。
横から見ると、タンポが浮いているようにも見えます。非常にわかりにくいです。プロはすきまゲージのようなものを使うようです。昔の自動車のポイント調整みたいです?
調整用に紙をタンポの下に敷いて、何度も試しましたが、やっぱりド#とドはほとんど鳴りませんでした。
Amazonで見つけたキー押さえで一晩タンポをなじませて、すこしド#とドが鳴るようになったような気がしますが、もう一本のYFL711のような音はしません。
はたして何が悪いのか?主管部のキーの具合とか、ヘッドコルクのせいなのかなど、これからいばらの道を進むことになりそうです。とうぶんは演奏の練習ではなく、楽器の研究に時間がかかりそうです。