カナダのバンクーバーに来てますが、米国ではないのでT-MobileのSIMは直接は使えません。Roamingになります。1分$0.59で、そんなに高くはないですが、問題はデータのローミングが無いことです。ネットで調べてきた7-ElevenのSpeakOutというSIMを買いました。7-Elevenが携帯基地局を持っているわけではなくRogersという携帯会社の回線を借りているようです。
SIMはCAD$10です。
バウチャ―を買って、ネットか電話でデポジットする仕組みになっています。バウチャ―というのでカードが店のどこかにぶら下がっているのかなと思いましたが見つかりません。お店の人に聞いたらカウンターの中にあると言います。もらったのは、レシートになっていて、ここに番号が印刷してあります。(使用済みですので、左の番号はもう使えません。)
電話はすんなり使えましたが、データはたいへんでした。結局期待どおりにはいきませんでした。
まずAdd-onで、Unlimited Browsingというのを買わないといけません。月CAD$10で安いです。通信速度とか容量の制限があるのかは不明です。
これで使えるかと思ったら、この会社の専用機種以外は自分で設定しないといけません。APNの設定で、
Name Speak Out
APN goam.com
Proxy 10.128.1.69
Port 80
Username wapuser1
Password wap
Server
MMSC http:/mms.gprs.rogers.com
MMS proxy 10.128.1.69
MMS port 80
MCC 302
MNC 720
Authentication type None
APN type default
というのを追加します。これでAPNに接続できるのですが、アプリケーションにデータが流れてきません。調べていくと、Proxy経由でデータがくるので、その設定が必要と分かりました。(APN設定の中のProxyは効かないようです。)
Androidの2.2xにはOS全体のProxyを設定する方法がなく、root化して専用のアプリを入れないといけないということがさらに判明。Gingerbreakというroot化のアプリを試したのですが、困ったことに最新のbuildに上げてあったので使えませんでした。root化のアプリはセキュリティホールを利用するそうで最新のOSではホールが塞がれているらしいです。PCにダウンロードするときもウィルスソフトを有効にしておくと即座に削除されます。マニアックな方法でルート化できないことはないようですが、1週間のことで時間を費やすのはやめました。スマホで3G/4Gのデータ通信を使いたいのは、Wi-Fiを使えない屋外でですが、今回は寒くて外へ行く気にもなりませんので、ほとんど問題ありません。
WindowsだとIEのProxy設定がたいていのアプリに引き継がれるのですが、Androidではそうではないようです。個別にProxy設定を持っているOperaを入れてProxyを試したらOperaは使えましたが、ほかのアプリはだめでした。アプリ内でProxy設定を持ってないのはだめのようです。
このSpeakOutのSIMは使わなくても1年有効で、通話はカナダの近距離と受ける方はCAD$0.25/分、カナダと米国以外はAdd-onで月CAD$1.99払って、専用の番号にかけないといけませんが、81(日本の固定電話)がCAD$0.06/分、8190(日本の携帯)がCAD$0.5/分で、お手軽に携帯を持つにはよさそうです。データについては、専用の電話機はCAD$29(CAD$20 off)で低機能な1機種のみで、かつ現在在庫処分してるみたいで、見込なさそうです。データ通信は設備投資に見合ないので、おまけ程度でやっているんでしょうか?
カナダにも旅行者が手軽に使えるプリペイド携帯あつかっている通信事業者はいくつもあるようですが、この7-Elevenに関しては、通話(とSMS)はいいですが、データ通信は手軽にはいきませんでした。
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