近くを車で通りかかったとき、この橋の昔のことを思い出しました。もう40年近く前ですが、よく釣りにきました。付近に人家は数件しかない山の中の、川の合流点付近にかかっている橋です。この地方は1970年代の半ばと1990年代初めに集中豪雨があって川があふれ山が崩れました、そのあとの復興工事で景色がずいぶん変わってしまいました。川はコンクリートで固められ道も立派なのになり、その後も豪雨とかありましたが昔ほどの被害はでなくなりました。この橋も昔は狭い、たぶん木造だったと思いますが、いまは場所も変わり鉄筋コンクリート製の立派なのになっています。
上の写真で右へ入るのが古い道で、まだ標識が残ってます。これは古い橋へ続いていた道の名残です。標識が昔のことを物語っています。上の写真の左側、車が停まっているあたりは昔は木立に囲まれた斜面でした。その斜面のしたに人家があったような記憶があるのですが、それが現実のことだったのかよくわかりません。釣りをしに川に降りたときに立派な日本建築の家があったので、不思議に思ったような記憶があります。立派な家があるのに人気がなかったのでほんとうに不思議でしたが、子供のころのことで家の中を覗いたり、声をかけたりはできませんでした。今は場所的には、土の下です。あれは現実だったのか夢の出来事かと時々思い出します。
反対側の川の上流からみた古い橋の取り付け部です。上の写真の道が左側から入って来ています。古い橋は途中に橋げたがあって、橋げたの土台に乗って魚を釣った記憶があるのですが、それらしきものは残っていません。雨の日に橋の下でバスが来るまで雨宿りしながら釣りをしてたような覚えがあります。
今の橋を反対側から見たところです。昔は橋のこちら側は土地が低く、5-10m近く土を盛ったんではないかと思います。川が流れている位置は変わっておらず、昔、魚がいた渕はまだありますが、川が道のずっと下を流れるようになり、風景はガラッと変わってしまいました。もう昔を知る人は少ないでしょうね。
東海自然歩道の標識がぽつんと舗装道路のガードレールの外に立ってます。標識の指す先は、もちろんまだありますが、歩く人はいるでしょうか?