それは、こんな山道を歩いて行った先にあります。車ではいけません。道はかなり荒れていて木が倒れていたりするのでバイクも無理です。
家が建っていた石垣が残っています。建物があったという名残はほとんどありません。わずかにコンクリートを使った遺構が少しあります。木造建築だと5~60年も人がメンテナンスしなくなると跡形もなくなるようです。
ここは、家の入り口だったんでしょうね。
家の跡に木を植えたそうです。草屋根が落ちた家の残骸の中に木を植えたらしいです。屋根とか床を構成していた材木は完全に土に帰っています。
お風呂の跡のようです。コンクリートの構造物はかなり残るようです。鉄(?)の風呂桶も残っています。
昭和の初めまでは材木が高くて山があればよい生活ができたらしいです。山の中は、きれいな水、燃料となる木があり、それなりの食糧も山で採ってきたり畑でつくれるし谷川があるので時には渓流魚も取れたりで、電気も電話も無くても自給自足で暮らせたようです。でも町の生活が便利になり流通が発達してくると不便な山暮らしはいやになったのでしょうね。ここに住んでいた人は50年以上前に、山などを人に売って町へ引っ越したそうです。買った人は木を植えましたが、現在、国産の木材は価格が下落して、こんな山のなかから搬出したら、まったく採算がとれません。