以前からエアコンを自分で設置してみようと思っていましたが、ネットで情報を集めても今ひとつよくわからないことがいくつかありました。窓用のエアコンはコンプレッサと熱交換ユニットが一体になっていて簡単につけられますが、うるさいです。ふつうのセパレート式は室内機と室外機は銅パイプ2本と電線がつながっているだけですが、この銅パイプの接続が素人には難問でした。自宅のなので失敗してもやり直しできますから、とりあえず慎重に一台目をやってみることにしました。まず銅パイプのフレア加工です。接続はパッキンではなくパイプの端をラッパに加工してナットで締め付け、圧接みたいにして密着させます。結構な圧力がかかるはずですが、こうすることになっています。パイプの切れ端で何度か練習しました。
壁の穴あけ。65㎜の穴をあける必要あります。取り付け個所は土壁で、ホールソーの大きなのであけましたが、割と簡単にいきました。
この土壁、厚さが90mm近くあります。昭和の初めに建てられた家なのですが、実は断熱性能良かったのかもしれません。
銅パイプ接続のナット締め付けはトルクレンチが必要です。強く締めすぎるとフレア部が割れてしまいます。締め付けが弱いと漏れます。トルクレンチなしでは、よほど回数をこなさないと無理です。接続部には漏れ止めの粘着性の液体を塗りました。銅パイプをつないだら、真空引きという作業があります。これが実際にやってみるまでは、よくわからない作業でした。真空ポンプの安いのを買ったのですが、オイルがほとんど入っていませんでした。オイルは付属されていたので補充しました。どうも、このオイルは消耗品で、ポンプを回すと煙りがでますが、このオイルが気化しているものでしょうか?
おそるおそるゲージなどをつないで、みます。
ポンプを回して真空ゲージが、マイナスになったら、さらにしばらく回すと設置説明書などには書いてあります。ポンプを止めてから、しばらくゲージの針が安定しているのを確認するよう書いてあります。ところが、針はすぐに大気圧に戻ってしまいました。接続箇所が複数あるので、そこで漏れているかもしれず、増し締めしたり、しばらく悩みました。最終的にはエアコンの配管ではなく、ほかが緩んでいたとの結論で、サービスポートからゲージ類を外しました。バルブを開けて冷媒を少し配管に入れ漏れチェックをしましたが、漏れは無いようだったので、バルブ全開にしました。再度の漏れチェックも良さそうでした。
道具を整理して、暖房試運転してみると、ちゃんと温風がでてきました。うまくいったようです。やれやれ。このあとまだ数台取付予定です。この最初の一台は室外機が瓦の上で、二月の工事だったので足が冷たかったです。